めがねの声
(2003年10月28日 27号より)
この一ヶ月の間に、よく知っている人が二人 亡くなりました。
佐藤弘美さんと 酒井喜和さんです。
弘美さんは 養護学校のころにやっていた「こばと訓練会」でずっと一緒だった友だちです。身体は 重度ですが よくおしゃべりをして いろいろなところへ顔を出して たくさんの人と ふれあいの ある人でした。
酒井さんは 福祉の仕事をたくさんしていて 皆もよく 知っていたかたです。お子さんの 美智恵さんは 「横浜らいす」ができるまでは 私達とずっと作業所で 一緒でした。
私は 小さいときから、いつも母とぴったりくっついて いろいろな会議に出ていました。
ある日、一緒の会議でたいくつだったので、私は前にすわっていた 酒井さんの顔を見て書いていました。
おでこの ホクロも書いてあるのを観て酒井さんは「そくりだよ」とみんなに店ました。私は、少し恥ずかしかったのを思い出します。
それから 10年ほどもたったころ 私が「らいす」で宿泊の練習をしている時 お会いすると「知子の書いた似顔絵はまだ 机の引き出しにしまってあるよ」と言って下さいました。
いろいろ思いだすととてもなつかしいです。
今も 酒井さんや 弘美さんのお話を する声が 聞こえるような 気がします。
ほんとに亡くなってしまったのは とても残念です。
みんなも 身体を大事に ゆっくり 休みながら 行きましょう!
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