メガネ

めがねの声

(2016年2月10日 150号より)

嚥(ごえん)は怖いのです・・・

私は、小さい時は、難しいものは介助してもらっていましたが、柔らかいものをスプーンやフォークで切りながらたべました。
ともだちのお母さんが「カッターにかけてしまうと、かえっておいしいみたいよ」と教えてくれたので、お肉などの厚いものは、こまかくしていました。
作業所(*今の活動ホームしもだの前身)にはいってからは、はさみをつかいはじめました。その時のお料理に合わせて食べ物の形を変えて切ったり、細かくしたりしていただきます。たまに特別の“お楽しみ給食”の時など、きれいにできていて切ってしまうのはもったいないなと思う時もあります。切ってもらうのを見ながら心の中で『一、二の三、エイ!』と掛け声をかけています。
活動ホームしもだのよつばの部屋では、みんな同じ食事を、切ったり、ペーストにしたり、とても小さく刻んだり、トロミをつけたり一人一人にあわせて用意します。
外出のときは、ハサミをもっていくようになって、初めはなんだかとても落ち込みました。外でお食事をしたり集まりがあると、「エプロンを持って、ハサミを持ってストローを持って...」と少し大変だからです。
幼いころには大好きだったレストランも、この頃は、なんだが億劫になりま

*  *  *

嚥下で、もう一つたいせつなのは、姿勢です。
私は、体が傾きますので、PTの先生が椅子の上の片側に新聞紙をたたんで敷いてみると、だいぶ良くなって、皆も、私も驚きました。
私はこの頃むせることが多くなり、パソコンをしているときも、よく咳がでます。
また、喉も乾燥するのだと聞いて驚きましたが、おばあちゃんがよく『のどがはりつくの6312303;といってお茶を飲んだり、飴を食べていたのを思い出しました。
この冬ももう少しです。みなさんもお元気でおすごしください。

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