メガネ

めがねの声

(2001年9月28日 15号より)

私は 障害が重いので ちいさいときから練習をくりかえし つみかさねて 来ました。
洋服を着替えたり、ボタンをかける道具をつかったり、異動も一人でしようとか トイレの訓練、食事のことなど 起きている間中は、練習でした。
私は、養護学校を卒業して、七沢リハビリテーションセンターの更生ホームに 1年ほど生活の訓練のために入所していました。
横浜に帰って七沢の体験を 忘れないために 障害者やいろいろな サークルにも入って活動したり、グループホームに体験入居させていただいたりしました。
そのとき グループホームの 室津さんが「身のまわりのことでも たくさん時間のかかることは、人にたのんで ふつうに生活出来るようにしたほうがいい」と話して下さいました。
七沢でも 教えられたことでしたが 私は、そのときはじめて「あっ、そうなのか。ほんとにたのんでいいんだ」と思いました。
それからは、いろいろな人に自分でたのんで、出来ることは自分でもしても行こうと思ってきました。
今も何もかも自分でやれなくても、みんなに助けていただいて 生活することを考えたいと思っています。
こんど 寝たきりの重い障害のある博之さんたちのグループホームが出発します。勢津子さんや 次郎さんや 佐千江さんたち1人づつが集まって 4人で自立して暮らすのだと思うと ほんとうにすばらしいことだと思います。

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