メガネ

めがねの声

(2014年08月03日 143号より)

病気でも見てもらえる所を...

この前お母さんたちとで、「つづきの家」の見学に行きました。「つづきの家」は、医療のケアが必要な重い障害を持つ仲間のための、横浜市のあんしん施策で作った施設です。
私は、ずっと昔になりますが、施設の「朋」で重い障害者の活動の様子を見学したことがあります。病院などであったことはありますが、重い障害者の施設を見るのは、今度で2回目です。
「つづきの家」も、診療所があって医師や看護師がいます。デイの活動の時も、看護師さんも一緒にやっていました。ショートステイの宿泊や、日帰りの短期預かりもやっていて、まだ家に暮らしている人達にはいいなと思って聞いていました。
毎日の通所グループの部屋を見学したとき、びっくりしました。お部屋はびっしりで、ほとんどのマットの上で横になっていました。そこは職員と看護師さんがみていました。短期預かりの部屋は一人だけで、看護師さん達がいました。
とても重い障害の仲間達ですが、私はずっと寝ているのがよいのかな?と思いました。私の友達は、とても重度になったのに毎日電動車いすで外出していて、私は心配でしたが、その方が痰が出やすいからと聞きました。
その日はゆったりの時間の時だったのかもしれませんが...。

*  *  *

私達には、やっぱり私達の活動ホームのやり方がいいかなと思いました。
私達は、午前中は一人一人職員やボランティアさん達と、全身のリハビリをして体を動かして、食事の後は、長く車いすに乗っていられない人は、また昼休みに横になって、午後は皆といろいろと楽しみます。
ただ、もし病気になると、家にいる障害者も見ている家族もとても大変です。そんな時入院までしなくても、医師も看護師もいるところできちんと見てもらえるといいと思います。そして治ったらまた元の生活に戻ることが出来るといいと思います。
元気で、家族の行事など楽しい事の時は、預けられるのではなく、家族と一緒に過ごしたい。例えば結婚式の時などは、職員が来てくれて一緒に参加できました。
親が疲れた時は本人が病気の時でも、安心して預かってもらえる所が必要だと思います。そのためには、ときどき行って知っておいてもらうことも大切だと思いますが、重い障害のある人たちが“地域で 安心して暮らすためには”、グループホームに入っている人達も利用できる、本当に困った時にすぐ助けてもらえるところがあるといいと思いました。

« 前へ次へ »