メガネ

めがねの声

(2014年03月10日 139号より)

懐かしいにおい・餅つき大会の防災訓練!
この前、グループホームのある新吉田西部町会で、防災訓練をかねたもちつき大会がありました。
私たちのグループホームと近くの作業所かしの木ホームのメンバーも参加していました。会場には、コマや竹馬や、かんのポックリや、紙ふうせんも用意してありました。
高村君は、とても上手に竹馬にのって歩いたので、皆びっくりしました。お母さんは「彼は、一輪車でも軽く乗りますから...」と笑いながら言います。
お餅つきも、少しずつ手伝ってくださって、皆にやらせてくれました。

*  *  *

会場では、あちこちで木が赤く燃え、お米が湯気を立てています。みんな忙しく動いています。できたおもちをかかえて運んでいくと、大きなバットで、皆で丸めて3種類ずつパックに詰めて、飲み物のお茶も一緒に皆にくばってくれました。
みんな、あの匂いがわかるでしょうか。
私は、小さい時のお餅つきの良いにおいを思い出して、とても懐かしかったです。今は亡くなった、おばあちゃんやおじさんたちのことを思い出していました。ずいぶん前ですが、いつも冬休みに父の生まれた家に行くと、皆集まって、お餅つきをして“お正月”が始まるのでした。

*  *  *

餅つき大会では、男の人たちは、力いっぱい餅をつき、女の人も手で水をつけます。ふざけて腰が痛いとか、救急車を呼んでくれとか、皆で大笑いをしながら木のうすの周りを囲んでいました。
「みんな強いわね」と母とで言いました。「もし、地震が来てもこれなら大丈夫よ」と笑いながら楽しく話しあっていました。
いつも思うのですが、近所の人たちと知り合いになって、「私たちが、ここにいるよ」ということを、いつもわかってほしいです。
家に帰ってから、配られたパックを開いてみると、見たよりも大きくて「これは、ホントに炊き出しだわ」と言いながら2人分を3人でたべました。
久しぶりにいい日でした。

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