メガネ

めがねの声

(2014年02月02日 138号より)

家にこもっていたいけど...
今年になって、ノロウィルスやインフルエンザがはやっています。ここ2~3年はあまり聞かなかったような大騒ぎです。皆さんはお元気ですか。ノロは予防注射も出来ないので怖いですね。

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私たちのグループホームは、皆重い障がい者ですが、職員たちもヘルパーさんたちも、自分たちも頑張っています。
私たちは、手を洗ったりうがいをすることもできません。外から帰るとまず手を消毒の紙でふきます。私は、外に出るときは必ずマスクをします。
部屋の中は、空気をきれいにする加湿器をつけています。もう一つ大切なことは、口の中の歯磨きなどのケアです。
私はのどや口の障害が重く、ふだんでもお話しはできないのですが、風邪を引くと、大変重い病人になってしまいます。ハナをかむことも出来ないし、タンも出せません。そろそろタンを取る機械を用意したらと、病院の先生と相談していたのですが、先生が急に亡くなってしまって、そのままになっています。幸い、去年は頑張って大きな風邪は引きませんでした。

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冬休みに長く家にいるので、友達の家に遊びに行こうと思って連絡を取るのですが、いつも出掛けているのです。
「夕暮れで、寒いのにお出掛けばかりして...大丈夫ですか?」と母が聞きますと、「車いすで揺られた方が、タンが出やすいようなので...」ということでした。
その方は、筋ジストロフィーの障害者です。ずいぶん重くなったうえに、いろいろ病気もあります。この頃は大きな声も出しにくくなってきました。でも、ずっと幼稚園で絵を教える仕事を続けています。その姿を見ると、とてもはげまされます。
私は、時々、気持ちが落ち込んだり相談したくなったりすると、会いたくなります。

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今はとても怖い、心配な季節です。あちこち混雑するところや買い物などに出掛けないで、ずっと家に“こもって”いたいのですが、それではいけないのかもしれません。身体もダメになってしまうかなと思うのです。外に出ることも、運動になるのだと思うのですが...。

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