メガネ

めがねの声

(2001年04月28日 11号より)

言葉に障害のない人たちは、いろいろ忙しく動きながら軽くおしゃべりをします。
「明日は 絵を見に行くの」とか「寒いかしら」とか・・・。お茶を飲みながら「本」の話しをしたりします。私も話をするのですが、なかなか調子があいません。机の上で字を書いたり、身振りで話しますので伝わるのに時間がたくさんかかります。
言葉が出ないので、分もなかなか出来ません。
私が机に字を書くと、皆がのぞき込んであれこれあてるのです。
話しの出来る人は、少しの時間を見つけて会話が出来ますが、私は一つの言葉を言いあててもらうのに3分もかかることがあります。こまかい気持の話しなどは、もっと、もっとかかります。
冗談を言っても通じるのに時間がかかるので、味がうすくなってしまいます。
大切なことをちゃんと伝えたい時や、自分の考えを聞いてもらいたいときは、休みの日や、皆忙しくなさそうな時に、きちんと座って聞いてもらいます。
ちょっと話すだけと思っても、すごく時間がかかっていたりします。聞いてくれた皆や、私の時間をずいぶん使ってしまったなと思うと、私はそれがいやです。
ちょっと方をたたいては「ねェねェ、、」なんて話したり 洗濯物を干したり、お料理を運んだり、自動車に乗ったりしながら、軽く会話が出来る人がうらやましいです。

4月から「たわわ」の編集を手伝うことなりました。私の勉強にもなるし、皆さんとのコミュニケーションの練習になると思います。
よろしく お願いします。

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